戸渡阿見の由来


「戸渡阿見(とと・あみ)」とは、「この世からあの世への戸を渡り、阿を見る」という意味です。

「阿」とは、「天」を表す「ア」であり、「あれ」という意味でもあります。「戸渡(とと)」とは、エジプトの文章や文芸の神「トト神」を表し、「阿見」とは世阿弥、観阿弥、黙阿弥の、「アミ」を表します。

「阿弥」とは、「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」から来た言葉です。「南無(なむ)」は、「帰依」の意味で俗人を表し、「陀仏(だぶつ)」は、仏の意味で出家を表します。それで、「阿弥」は、「南無」と「陀仏」にはさまれた言葉です。つまり、俗人ではなく、出家でもない。また、俗人であり出家でもある、という意味です。これは、一遍(いっぺん)上人の教えから来ています。芸道に生きる生涯を通じ、俗人でも出家でもない「阿弥」として、一生涯、境涯や魂を高め続ける宣言をする言葉なのです。


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